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ウクレレアーティスト ジェイク・シマブクロ

特別インタビュー

■ ウクレレアーティストのジェイク・シマブクロさん。その革新的な演奏スタイルや幅広い音楽性は、日米のみならず世界各国で支持されています。2026年4月、シアトルのJazz Alleyでライブを予定しているジェイクさんに、新作や音楽のインスピレーション、シアトル公演への思いなどを伺いました。(2026年3月)

ウクレレアーティスト ジェイク・シマブクロさん

Jake Shimabukuro
じぇいく・しまぶくろ◎ホノルル出身の日系5世。4歳の頃から母親にウクレレを教わり、1990年代後半頃よりライブやアルバム制作を始める。2002年に日本でメジャーデビュー。06年にYouTubeで披露したウクレレの驚異的な演奏テクニックが話題になり、世界的にその才能を知られる。以来、ジャズ、ロック、クラシックなどのジャンルを超えてさまざまなアーティストとコラボし、ウクレレ=ハワイアンミュージックという常識を覆す。現在はハワイを拠点に、世界各地で精力的にコンサートを行なっている。
https://jakeshimabukuro.com/

 

”お客さんの前で演奏すること、一曲一曲、一瞬一瞬に没頭する感覚が本当に大好き ”

ー まず、1月に出たニューアルバムについて教えてください。まるでヒーリングミュージックのようで、今までの作品とはかなり異なります。
このアイデア自体は数年前からあったんです。まず、波の音などハワイの自然の音を録音しました。さまざまな自然の音を聞いていると、テンポ、リズム、さらには音階も感じられて、だんだんそれに導かれるように演奏したくなり、主役は自然、僕は伴奏者、そんな気持ちで曲を作りました。写真家の友人がハカラウ温帯雨林で絶滅危惧種の鳥の鳴き声の録音に成功し、その音も生かしています。即興的でフィーリングや瞬間的な気持ちを捉えたアルバムです。

ー 4月のシアトルのライブでは新曲も演奏しますか? シアトル公演は4日間もありますね。
新アルバムから1曲は演奏したいです。僕がどんな風に自然の音を使って曲を作ったのかが分かると思います。どの会場もそれぞれ雰囲気や音の響きが違い、初めての会場は新しい楽器で演奏するような気持ちで挑むのですが、今回のように4日も同じ会場が続くと良い意味で慣れ、いつもと異なるアプローチに挑戦してみたり、リラックスして普段はやらないこともできるようになったりするんです。毎晩少しずつ違うのも楽しく、会場やコミュニティーと一層つながることができ、より深みのあるライブができそうです。

ー ライブやアルバムでさまざまな曲をカバーしていますが、曲を選ぶ基準はなんですか? また、最近、気になった曲は?
面白いメロディー、美しいメロディーにはいつも引きつけられます。良いメロディーはリズム通りでなくても、ゆっくりでも速くても、それだけで十分成立するんです。一人で口ずさめるメロディーかどうか、それがウクレレでカバーするときの一つの基準です。アリゾナの楽器博物館で出会った言葉に「Music is the language of the soul」というものがあるのですが、よく練られたメロディーとは、言語におけることわざのようなもので、それだけで独立して心に響くものです。近頃気になった曲と言えば、息子が教えてくれた『KPop Demon Hunters』の『Golden』。メロディーがとてもキャッチーですよね。三つの異なるメロディーパートが重なるのが面白いと思います。

ー ジェイクさんは20年以上のキャリアがあります。続けてこられた原動力はなんですか?
お客さんの前で演奏すること、一曲一曲、一瞬一瞬に没頭する感覚が本当に大好きです。そして、物事を新鮮な視点で捉え続けるため、音楽関係者だけでなく、画家や映像作家など、さまざまなコラボレーションを大切にしています。情熱的で創造的で挑戦を続ける人たちは、いつもインスピレーションをくれるんです。そしてもう一つは歴史を振り返ること。ハワイアン・ラップ・スチール・ギターの歴史や、クラシック音楽からボブ・ディランやジミ・ヘンドリックスまでの変遷を学ぶことは刺激的で、創作への意欲や原動力になっています。重要なのはインスピレーションを持ち続け、新しい発見を続けることではないでしょうか。

ー 昨年の日本ツアーで印象的だったことはありますか?
日本は特別な場所。ソロアーティストのキャリアは日本で始まりましたし、思い出は数えきれません。日本のサポートには心から感謝しています。そうした中で学んだ日本語「一期一会」という言葉は僕の音楽観や人生観を支えてくれました。また、去年は東京の玉川学園の生徒と交流し、東京公演では一緒にウクレレを演奏したんです。素晴らしい体験でした。今年は彼らがハワイに来る予定で、また何か一緒にやろうと計画中です。

ー 最後にライトハウスの読者にメッセージをお願いします。
僕のライブはファミリーフレンドリーで、子どもたちにはいつも「自分の中の情熱を探して」とメッセージを送っています。子どもたちはどんな道でもいいから、薬物とは離れ、一生懸命努力して、練習してほしいですね。子連れで行くことを心配せず、ご家族で来てほしいです。Jazz Alleyは観客全員が視界に入り、独特な親密さのある場所なので楽しみです。4月にお会いしましょう。よろしくお願いシマブクロ!

ウクレレアーティスト ジェイク・シマブクロさん
New Album Calm Seas
Spotify/Apple Music/Amazon Musicなどで配信中

 

Jake Shimabukuro

日時:2026年4月2日(木)〜5日(日)7:30pm/9:30pm
(3日と4日のみ9:30pmの公演もあり)
料金:$63.50(飲食代別)
会場:Jazz Alley
2033 6th Ave, Seattle
ウェブサイトhttps://www.jazzalley.com/

*情報は2026年3月時点のものです

(ライトハウス編集部)